新年あけましておめでとうございます。

昨年は、多くのご支援・ご鞭撻を頂戴いただきましたことを心よりお礼申し上げます。

 

２０２２年はコロナ感染の再拡大による経済活動の停滞、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の勃発に伴う燃料・穀物価格の高騰、米国の政策金利引き上げによる円安の影響などを受け、資機材・燃料の値上げ、国内の経済活動の低迷で、苦しい１年でした。

今年は、中国でのコロナ感染状況、ウクライナ問題、我が国の経済政策の動向などの不透明さに加え、防衛費増額に関わる増税、１０月から施行される消費税のインボイス制度への対応などで、ますます、ビジネスを取り巻く環境は不透明感を増すばかりです。

 

このような時代を生き抜くには如何にすべきでしょうか？

ダ－ウィンの進化論では「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。」という名言があります。私たちも同じように変化するビジネス環境に柔軟に対応して、変化できる体質を持つことが大切なのです。すなわち、変化を受け入れて、自ら変化することを持続する意識が大切なのです。

所属している事業所・チ－ム、自分の強みを見極め、これを核にして、変化するビジネス環境に対応し、新しい技術・知識を取り入れ、仕事の手順、人員配置などの改善に取り組んでください。当社の強みは、一人が多様な技術・スキルを持ち、工期を厳守することです。また、メンバー間のコミュニケーションを活発にし、若手と一緒になって我々の強みを成長させて下さい。業務を改善して、強みが増すことで、働きやすい環境が整います。

 

会社の根幹は、安全文化です。よく言う言葉、「凡事徹底」です。当たり前のことをコツコツと徹底的にやることが、安全につながります。

名将、野村克也監督は、「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし。」と述べています。これは、江戸時代の剣術の達人であった大名、松浦静山の剣術書からの引用です。「負ける時には、その試合中に必ず負ける要素がある。一方、勝った時でも、すべてが良いと思って慢心すべきではない。勝った場合でも、負けにつながるかもしれない要素がある。」という意味です。戦いに勝つには、負ける要素を抽出し、その要素をいかに消せるかを考えていく必要があります。事故を起こして、対策するのは当然として、無事故の中にも事故を起こす可能性、ヒヤリハットがあります。これを抽出し、一人一人がそれを認識して、対応した行動をとり、安全な作業現場を作る努力をして下さい。

 

日本海側で大雪による被害が多く報道されていますが、太平洋側の天候は、気象庁の予報によるとほぼ平年並みのようです。寒さが厳しくなると、体調を崩すことが多くなります。また、コロナ感染は、まだ、予断を許しません。節電が求められているところですが、適切な暖房に心がけ、健康管理をお願いします。ご家族を含め、みなさんの健康が、当社の原動力です。よろしくお願いします。

 

今年が、昨年よりもすばらしい年になるよう、頑張りましょう。

 

２０２３年１月

三英電設株式会社

代表取締役　上條昇一